2013年1月23日水曜日

本:二つの祖国

二つの祖国
ここ数か月、山崎豊子の小説をよく読んでいる。

壮大なドラマ、魅力的な登場人物と
興味深いストーリー。
時間を忘れて没頭してしまう。

通勤時間の楽しみ。


前半は、アメリカでの収容所の話、
後半は、戦後の日本での話。

アメリカと日本との間で引き裂かれた
日系アメリカ人の苦しい立場。

原爆後の広島。

生々しい描写が戦争の悲惨さと
人間の愚かさを浮き彫りにする。



主人公の天羽賢治の最後の選択は
残念だったけれど、主人公の壮絶な人生から学ぶことは大きい。

山崎さんの小説の主人公は、
白い巨塔しかり、沈まぬ太陽しかり、
「強靭な精神力」を持つ主人公が多い。
日々の業務で心が消耗しているサラリーマンこそ、
心の栄養として読むことをお勧めする。




子供が大きくなって、読んでほしい本の一つだな
これは。