2008年2月28日木曜日

複製技術時代の芸術

大学時代の恩師、森岡祥倫教授の授業でテキストとして使われていた。

これを読んだときには、目から鱗でした。
現代の映像、音楽、芸術、メディアに携わるものは、読んでおくべき本。
僕のバイブルの一つです。

50年以上前に、この本が書かれていたことのすごさ。

複製技術による恩恵を一番受けているのは
Webです。間違いなく。

既存のメディアの複製と再利用によってなりたっています。
でも、ただの複製ではなく、別の媒体として存在しています。

今流行の、AjaxとかgoogleAPIとかいい例。

そして、恐ろしい速さで使い古されていきます。
僕らが想像できないくらい。
流行が、どんどん加速していく感じ。
レコードが擦り切れる感じ。

うまくは言えないけれど、多様化とコピーの連鎖が続いている感じ。

この先には何がまっているんだろう。
この本を読んで、原点に立ち返った感覚を覚えた。
目の前のWebという海には、たくさんのコンテンツが流れている。
自分の中でどう再構築していくか?
また、どれだけ新しいものを生み出せるか?

一つ一つ、積み重ねていくことが、今の自分には重要だ。


ヴァルター ベンヤミン
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