2011年12月1日木曜日

Jim Hall : Commitment

Jim Hall : Commitment

隠れた名盤だと思う。
大学の頃、よく聞いた。

バンド演奏あり、
ピアノ、ボーカル(奥さん)、ドラムとのデュオあり
ギターのオーバーダビングによる、自分とのデュオあり、
バラエティにとんだアルバムだ。

見方によると、一貫性のないアルバムとも取れるかもしれないが、
いやはや、個人的には、
大ヒット作 アランフェス協奏曲と比較しても遜色のない出来だと思う。
むしろ、録音の状態はこちらのほうが
僕の好み。

いろいろな形態での演奏が
非常に勉強にもなるアルバムです。


Amazon.co.jp: Commitment: Jim Hall: 音楽

■曲順
1. Walk Soft
2. One Morning in May
3. Lament for a Fallen Matador
4. Down the Line
5. When I Fall in Love
6. My One and Only Love
7. Bermuda Bye Bye
8. Indian Summer


ジム・ホール(g)
アート・ファーマー(flh)
トミー・フラナガン、ドン・トンプソン(p)
ロン・カーター(b)
テリー・クラーク、アラン・グランレー(ds)
クラッシャー・バーネット(per)
ジェーン・ホール、ジョアン・ラ・バーバラ(vo)

★1976年6-7月 ニューヨークにて録音

<感想>
1. Walk Soft
アート・ファーマーのプレイがすばらしい。
無駄な音が一音もない。そんな演奏。

2. One Morning in May
ドントンプソンとのデュオ。
ただただ美しい。
アンダーカレントでの、ビル・エヴァンスとのデュオもいいが、
こちらも、すばらしい。

ジャズギタリストの中牟礼貞則さんも
僕が聞きにいってたころ、この曲をよく演奏していた。




3. Lament for a Fallen Matador
アランフェス協奏曲と似た印象をうけます。
ここでの、Jim Hallのアドリブも絶品。
Don Sebeskyのアレンジも良い感じ


4. Down the Line
Jim Hallによる、オーバーダビングでのデュオ演奏。
音色からしてかっこいい。
ひとり二役でやってるから当然なんだけど
息の会い方が、ばっちり!こんなデュオ演奏やりたいなと思う。




5. When I Fall in Love
Jim Hallの奥さんとのデュオ。
奥さんの歌がいいんだ。
温かみがあって。
恋に落ちたとき 聞いてほしい演奏。


6. My One and Only Love
再び、ピアノとのデュオ。
いやー、美しいバラードです。
こちらは、トミー・フラナガンとのデュオ。

7. Bermuda Bye Bye
ドラムとのデュオ。
Jim Hallお得意のカリプソの演奏。
アルバム「Live in Japan」でも、ドラムとデュオやってましたが、
ギターでドラムとデュオをするという発想自体がすごい!!




8. Indian Summer
最後は、また、バンドでの演奏。
こちらの、アート・ファーマーのプレイもまた絶品。
Ron Carterにかんしては、文句なしです。
ロンさんのベースはいつもRon Carterの世界になりますね。